2015/7/31
かき氷とアイスクリームの勢力から見る今夏
7月17日からスタートした「かき氷vsアイスクリーム勢力マップ」。
週単位で、かき氷とアイスクリームの「食べたい度」を示していますが、週ごとにかき氷の範囲が広がる予想となりました(図1)。
図1 7月30日までに発表した勢力マップ
実際に、全国の1日の真夏日(30℃以上)地点数は、第一回発表対象の7月18~24日は約200~500地点、第二回発表対象の7月25~31日では約500~700地点以上と急増し、各地梅雨明けとともに猛烈な暑さが到来しています。
そして、(梅雨のない北海道をのぞき)全国的に梅雨が明けたあとの30日発表のマップでは、8月1~7日の一週間は沖縄から東北北部まで、かき氷の勢力が圧勝の予想となりました。
今回の暑さのピークは少なくとも夏の高気圧の勢力が強い8月上旬までは続く予想で、この夏はかき氷がぴったりな夏になっていると言えそうです。
少しずつアイスクリームの勢力が盛り返してくるのは、暑さのピークが過ぎる8月後半になるでしょう。
※なお、関東地方の複数店舗で調査したところ、例年、かき氷の売り上げのピークは梅雨が明ける7月下旬から8月のお盆の頃までとなるようです。それを過ぎると情緒的な理由や、人の体が基礎代謝の高まりによって高カロリーの食べ物を欲するようになるなどの理由から、気温が30℃を超えるような残暑の厳しい日でも、かき氷の売り上げピークは過ぎてしまうことが分かっています。(研究コラム「かき氷が売れ始める気象条件」参照)
ビジネス気象研究所 研究員 藤田友香
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー・IPCCリポートコミュニケーター
・NHK鳥取「いちおしNEWSとっとり」にて
2015年3月までの4年間、気象キャスターを務める
・大学院まで気象を学び、生物と気象の関係「生気象学」が専門