2014/12/2
東京の予報が新しく!季節感はどう変わる?
11月28日の研究コラム「地上観測地点「東京」の移転について」でも報告しましたが、12月2日より東京の地上観測地点が、比較的交通量が多い大手町から、緑の多い北の丸公園内に移転しました。
ヒートアイランドの影響が緩和され、観測値はこれまでよりも低めになります。
東京の天気予報は観測地点の気象を予想することから、これまでより気温が低めに予想されるようになり、日平年値も1℃ほど低めに改定されました。
旧平年値では東京都心へのコート前線の到着は12月21日頃になりますが、新しい平年値では、12月13日頃となります。
つまり、同じ東京都心でも、ビルに囲まれた街中と緑の多い場所とでは、季節の進みに8日ほどの差があるということになるのです。
ビジネス気象研究所が発表するコート前線は、これまでとの整合性を保つため、従来の観測地点の気温に換算して発表しています。
来週になると寒さがゆるむ見通しであることから、東京都心へのコート前線の到着は平年並みかやや遅めの12月22日頃と予想しました。
とはいえ、東京都心で過ごす方達は、郊外から来ている方のほうが多いでしょう。
関東のほとんどの地域に、ダウン・ウール前線は到着していますから、今週は東京都心でも本格的な冬の装いが増えそうです。
ビジネス気象研究所 主任研究員 小越久美
気象予報士・防災士・データ解析士・健康気象アドバイザー
・日本テレビのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて
2013年3月までの8年半、気象キャスターを勤める
・気象予測のほか、桜の開花予想、マーチャンダイジングを担当
・女性の体調と気象の関係を研究中