2016/8/6
残暑と秋冬物の売れ始め
LBWのビジネス気象研究所では、過去3年間の全国のPOSデータと気象の関係から、秋冬物商品の必要になる時期(売れ始める時期)を分析しました。
2014年と2015年の8月は西日本で気温が低く、比較的早く秋を迎えました。今年は猛烈な暑さに見舞われており、2013年以来の猛暑となっています。2013年、2014年、2015年の秋冬物商品の販売傾向を調べたところ、やはり2014年と2015年は早めに販売個数が増えていたのに対し、2013年は売り上げがなかなか伸びず、売れ始めの時期は2週間ほど遅めとなっていました。
例として、ある地域のマスクの販売個数と最高気温(週平均)を見てみると、マスクは最高気温が25℃前後まで下がると湿度の低下とともに売り上げが伸びることが分かり、2013年のマスク前線到達(売れ始め)は40週(10月初旬)、2014年は39週(9月下旬)、2015年は38週(9月中旬)でした。
ビジネス気象研究所 主任研究員 小越久美
気象予報士・防災士・データ解析士・健康気象アドバイザー
・日本テレビのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて
2013年3月までの8年半、気象キャスターを勤める
・気象予測のほか、桜の開花予想、マーチャンダイジングを担当
・女性の体調と気象の関係を研究中